夢のようなまこと?

chankingexpress2006-10-26

無事飛行機にのりこみ、うとうとしていた。
目が覚めるとドリンクがくばられた。外をみると光彩といわれる、雲に光が反射する現象が目の前に。いつもなら遠くの空でみていた現象があしもとでおこっていた。
大抵は虹色のきれはしだけなのだけど、今回はリングになっていた。
光彩は古代の日本では吉兆といわれていたようだ。
経由地のLAに着くと、飛行機がオーバーブッキングだという。
誰かフライトを明日に変更できる人はいないかというアナウンスがなんども流れた。
よく聞けば変更のチケットはもちろん、宿泊のホテル代と航空券クーポン750ドル分を差し上げますといっている。
申し出ようか、しばらく考えた。このままでは出発がおくれるばかりだし、時間があれば悪い条件じゃない。わるいどころか凄いんじゃないの?!
でも、キャッシュをあまり持っていない。カードも使えるけど、今月はカードですでにいろいろ出費しているので、できるだけつかいたくない・・。日本にかえるだけだから、あまり現金をもたずにきたのだ。
よくわからないけど、やってみようか?と思って条件を確認しに行った。
しかし。。カウンターのオネエ(多分両方ある人だと思うのですが、)が凄い勢いで働いていて、わたしが「あのー日程をへんこうしてみようと思っているんですが、(どうしたら?)」ときいたとたん、彼女は「変更の人ね、ちょっとまって!名前を呼ぶから」といってブッキングを始めてしまった。
まあ、いいか・・と彼女に身を任せた。彼女は押し寄せる乗客の質問攻めを、うるさい!まってて!!とか、あとでおしえるから!とか、一見失礼な態度でかわしながらてきぱきと仕事を進めていった。それを見ているのはちょっと面白かった。いい意味でアメリカっぽいなあ、とかおもいながら。

結果。
Hトンホテルに一泊、3食付。明日のチケット、航空券用クーポン750ドル分。
夢のようなセッテイング。笑
しかし・・。
バンクーバーから私の荷物が届いていない。荷物は明日まで空港で預かるから大丈夫といわれたけど、心配だ・・明日確認する事にしよう。

旅といえばこじんまりとした旅しかしないので、有名ホテルに泊まった事がない私。

ホテル行きのリムジンシャトルに乗るだけでなんだかどきどき。
ホテルにつくと、なんだか似合わないなあ・・と思いながらフロントへ。実際は誰も気にしてないんだけど。
食事券のことをフロントで聞くと、その計らいは航空会社の意向らしく、ホテル側もよくわかってないようで、これもまた手間取った。
結局、3食のはずが2食に。意外とけちである。
おなかがすいていたので、カフェでサンドイッチを頼んだ。
ジャマイカ人がクックのカフェで、気さくに話しかけてくれた。サンドイッチはものすごいボリュームだった。まずくはないけど、おいしくもないのだ。笑。ここはアメリカだったのを忘れていた・・味がそのジャマイカ人の器量でカバーされた。しゃべり過ぎない良い人でした。

部屋にもどり、そこにあったエビアンを飲んだら、ふだがかかっていた。
5ドル。驚いた。でも飲んじゃったからしかたないか。
考えてみたらチップとかで現金が必要なので、結局両替をした。いくらにもならない。アメリカドル、強し。笑。
カナダとアメリカは似通っているので、どうしてもカナダのノリで考えてしまう。
散歩に出た。暖かく開放的な雰囲気。昔初めての海外旅行で従兄弟を訪ねてここに来た事をおもいだした。
芝生の木陰で休む人たちに混ざって私も芝に腰掛けた。ピースなひと時。
でも、しばらくすると疲労が襲ってきた。かぜをひいたまま出てきたのを忘れていた。
なんとなく部屋にもどった。 
しかも、先ほどのサンドが非常なボリュームだったのでおなかをこわしてしまった。
しばらく昼寝をした。
つまらないのでどこかに行きたいと思ったけど、もう夕方だし、ひとりだし外出はあきらめた。
じゃあネットでもやろうか、と思ってフロントへ。
「インターネットには別料金が必要です」・・10ドル位するのでやめた。
いまどきネットくらいタダじゃないのだろうか?
Hトンともなれば泊まる人は皆そんなこと気にしないのか。
わたしの人生に旅はなにかとつき物でなれてるつもりの私ですが、こういう正統派(?)なスタイルのホテルは初めてなので、おのぼりさん気分の滞在でした。
昨日家でぼんやり「誰も私のことをしらないところで一日リラックスしたいなあ・・」って思っていたら、本当に実現してしまった。しかも与えられた感じ。

出発当日、LAXで荷物の確認をした。確かに荷物を載せておきますね、といわれひと安心。
飛行機に乗り込むと今日は満席です、とのアナウンス。しかし私の隣に人がいない。
出発時刻になっても隣人は現れず、結局私の隣の席は空席。
その日は私の隣と他の1席のみが空席だったらしい。
少し広い空間を使えただけでもなんだか嬉しかった。
成田に着いた。荷物が出てこないので確認したら予想通り?今回の便では到着がなかった。
結局明日の便で成田に届いて、自宅まで航空会社もちで宅配してくれる事に。
これもなんだかラッキー。
面倒なことを一切せずに無事実家へ帰宅。
不思議なたびでした。