たくさんの贈り物

chankingexpress2005-06-24

フェリーで2時間かけてIiの実家のある島にいってきた。
すごくいい天気で、フェリーからの景色は最高だった。
乗ってしばらくすると、鯨がいます、とのアナウンス。乗客は皆わくわくした面持ちになり、いそいそと外に出て行っている。私もdeckに出てみた。
尻尾だけだったが、2頭の鯨がうれしそうに泳いでいるのを見た。
なぜうれしそうだと思ったのか?なんだか見た瞬間いきいきしているかんじがしたからだ。
そんないきいきした鯨を見て私もうれしくなった。

そうこうして、フェリーは港に着き、彼の実家へ。
彼の実家は森の中の白い家、のイメージだ。
バックヤードには秋冬の間は見られなかった花がたくさん咲いていた。
枯れていたぶどう棚には青々とした葉が茂り、まだ青い小さなちいさなぶどうができていた。
両親は料理好きで、(というよりおいしいものが好きで、それを食べたいがために自分たちで味を追求する人たち。)ほとんど毎日、夕食を作るのにかなり時間をかけている。
deckに出て皆で再会の乾杯。家外で食事が出来るのは夏の醍醐味だ。
そしてその後、お父さんがステーキを焼いてくれたのをいただいた。マスタードバルサミコのソース。久々のfancy dinner!!その後はお母さんの焼いたチョコレートケーキ。
・・・食べ物の話ばかりになりそうだ。

次の日は中心街に出た。
相変わらずかわいらしいレンガ作りの街並み。Iiの友達、MHと待ち合わせて、街をぶらついて、帰りにピーカンナッツクリームのソフトクリームを食べた。こいつもうますぎた。
夜は皆でビールを持って浜辺に行った。ビールを外で飲むのは違法なので誰にも会わないような場所を選んだ。が、雨が降ってきたので家でビデオをみながら飲むことになった。

MHはすごーく甘いもの好き。家でビデオを見るときもDQのブリザード(シェイクにクッキーとかチョコレートとかが入っているようなもの)を食べた。ビデオをみるときに、ブリザードは私たちの定番になっている。私たち(Iiと私)はブリザードを半分にしたが、MHはまるまる一個を食べていた。。ビールにブリザード、の夜だった。
だけどMHはすごくやせている。お菓子しか食ってないのだろうか?

3日目は近くの町へお父さんと3人で夕食を食べに行った。お母さんは今日は仕事仲間のホームパーテイーでいないのだ。
私たちはgreek料理をたべにいった。
ここはレストランにしてはリーズナブルでおいしい、地元で人気のお店。カジュアルな雰囲気で楽しく食事をした。お父さんと私とiIでレゲエについて話り合った。なぜ、カリプソがスカに発展するのか?とか、色々。ほかの人がうちらをみたら変わりもん3人衆だったろう。料理はラムのスヴラキ、グリークサラダ、イカのフリッターみたいなやつ(名前忘れた)。どれもおいしかった。特にスヴラキは皮の後ろのほうまでしっかり肉が入っていて驚いた。スヴラキ=薄いパンのような生地でグリルした肉をロールしたもの。

その後、散歩に出た。お父さんも一緒に3人で歩いた。海辺のdeckで海を眺めているとあざらしがでてきた。魚を待っているんだろうか?
しばし3人でいろいろ他愛もない話をして楽しかった。
どこかの車から小さい音でnaorah johnesの曲がかかっていた。そのときの気分にぴったりだった。

さらにその後、私とIiはビールを買って浜辺の岩場に行った。
ピンク色からブルーに、そして紺色にかわる空と海を眺めながらビールを飲んだ。
やっぱりこの町はきれいだ。かもめの観察をしたりしてゆるやかに時間がたった。
バスの時間になったのでバス停に向かった。バスを待つ間、近くのちいさなバラ園でいろんなバラのにおいをかぎ比べた。甘いのや、柑橘系などほんとうに色々なにおいがあった。
しかし。バスが一向にこない。
おかしいなあ、とかいっていると、ひとつ向こうのバスストップからバスが出て行くのがみえた。まさか、飛ばされた?
一人の男の人がこっちに向かってきた。「バス、待ってるんですか?バス、もう出てしまいましたよ。」どうやらバスの運転手のミスで、うちらのバス停にはバスは訪れなかったようだ。。。
Iiも「こんなことはありえない!」といっていたくらいレアな事件だ。
終バスだったので、Iiの友達Vのところへ行くことになった。
Vたちと4−5人で海辺にいくことになった。
月は満月を過ぎているはずだが、まるくて満月のようだった。
Vたちはあまり風景とかは気にしないタイプだった。Iiが「見てよ!月が。。。」といっても皆それほど反応しなかった。
その後浜につくと・・・白いベールのようなものが空に浮かんでいた。もしかして、オーロラ?とおもったらIiが「northern lightsだ!!みてよ!!」と言った。
これまた皆無反応だった。。。Iiと私だけがオーロラを見つめていた。
で、皆で焚き火を囲んでギターを弾いたりビールを飲んだりした。
バスがこなかったおかげでオーロラを見ることが出来たし、美しい月夜に浜辺で焚き火なんて夢みたいだ。楽しい一夜になった。

最終日の今日はほとんど帰るだけ。
彼の家のdeckにでてランチをした。ハチドリがやってきた。近くで見たのは初めてだった。なんだか蜂みたいな鳥だ。すごく敏感で、すぐに逃げてしまった。
ランチをすませて、フェリーターミナルまでお母さんに送ってもらった。
なんだか島を離れるのは寂しい。お母さんはちょっと泣きそうだった。

帰りのフェリーは一人である。
一人で島からうちに帰るのは初めてなのでいささか小さな一人旅気分だ。
私は一人で旅をするのが結構すきなのだ。
フェリー内ではひたすら帽子を編んでいた。
途中、窓を見ると鷲が高いところを飛んでいるのが見えた。
本当に自然が豊かだ。
帰りのバスでsun dogという現象を見た。
太陽の光が雲に反射して虹色に見える現象だ。
以前にも見たことがあるのだが、それはほんの一部分だった。
今日みたのはリングになっていた。
なんだか、自然からのメッセージを沢山もらった4日間だった。