夏市②

今日は夏市だった。
先週の売り上げ惨敗を巻き返すべく、綿密に計画を練り。。。

手持ちの荷物では限界があったので、ベンチをつかってのデイスプレイはどうかと、先週から考えていた。
かなり、いい出来だった・計画通りの高さと見ばえに我ながら満足。
お天気だったので例のパラソルは持たず、テーブルのみ。
白い布地のクロスに大判の鉤針編みのクロスをテーブルとベンチをつなげるように掛けた。イメージどおりに雰囲気が出来た。
この時点で今後の売れ行きとか何とか通り越してかなりハッピーになっていた。
先週のDやJPやTなどと挨拶をかわし、今日も市が始まった。

始まりからお客の反応も良く、とりあえずほっとした。
しかし。。前半は一向に被ってくれる人がいない。プレゼントに。とか娘に。とかとか。
被ってもらえないと帽子を売る醍醐味がちょっと減る。
帽子は被る人によって更に生きてくるし、私は自分の帽子を被ってる人を見たいのだ。
子供と犬がよく私のブースを見に来ていた。子供はなんとなくわかるが、犬は??
日本人のにおいが珍しいのか?

後半。

やはり日本人に人気があった。なんだか異国の地で日本人が帽子を買って行ってくれるとこれもまた、うれしさひとしおだが、やっぱローカルの人に認めてもらうのが最終目標。
日本では帽子屋さんも多くて帽子は結構トレンデイーであるが、正直こちらでは帽子はあまり一般的ではない。でもそれだけに本当に帽子が好きなタイプの人が被っていると思うのだ。つまり帽子は特別な存在。
私にとってはなんかそういうのがいい。
帽子を売るのは夢を売るのと似ていると思う。
帽子って夢のある物ではないだろうか。実用性もかねているけどね。

ちなみにこの市が開かれている地域の一般の人のファッションは、ぴったりとしたヨガパンツなど、ややスポーテイー、かつエレガント。いわゆるヤングエグゼクテイブ的な夫婦やそういう年齢の人たちが多く住んでいるので、ちょっと品がいい。
ここで帽子は難しい感触だ。

だからやっぱり子供に、とか言う人が多かった。
うーん。。やっぱりカナダでは難しいかなあ。。。
なーんて思い始めた矢先。

帽子がすきな人がちらほらと見たり、被ったり、買ったりして行ってくれた。
興味を持ってくれた人は皆、素敵な帽子だね、いい仕事してるよ。などといってくれた。
オーダーしたいという人もちらほら現れてきた。
また来週きてみるわね、期待してるわよ。とか言われ、うれしくなる。

市に出ている人たちも皆私の帽子にリスペクトしてくれている。
やっぱり、続けていてヨカッタ。。。
夕方になり、無事終了。夕方といっても昼間のように明るいんだけどね。

タクシーで帰りたかったがやはり倹約。行きはともかく往復は。。。
でかいバッグにでかい持ち運び用折りたたみ机を抱え、一路バス停へ。
ダウンタウンでこのかっこはちょっとキビシー。
バスに乗り込んでほっと一息。。
前に立ってるおじさんがバスを降りるときに机を持ってくれた。
見知らぬやからにあんな重いものもってくれるなんて、なんて親切なんだろう。
あー別にこれはナンパとかじゃあないですよ。
カナダってそういう親切な人、多いです。時々そういう人に出会うと感動します。
自分もそうあろう、と思います。
今日もいい一日でした。
来週は帰りのバッグが軽くなるほど売れてくれることを祈ります。笑