東京に、感謝。

chankingexpress2005-11-10

東京にいると感じる瞬間。
そんなこと、生まれてからずっと東京に住んでいたので気にした事はなかった。
京都に移り住んでからそれを実感し始めて、そしてカナダに移り住んでからはもっと色々な「東京らしい」風景が見えてくるようになった。
もちろん、自分なりの「東京」感でありますが・・

まずは、長いエスカレイターを上っていくとき。
しーんとしたエスカレイターに、ステップが動いている音と、人の足音だけがひびく。
蛍光灯の光とか。近未来を感じさせられるようなときもある。

地下鉄の駅。やっぱり蛍光灯の光と、音の少ないホームのたたずまいに、自分は「東京」にいるんだと感じさせられる。

昨日は用事があり、大手町方面へ行った。
地下鉄の駅から地上に出ようとしたとき、階段に映った外の光が目に入った。
暗い地下鉄からの階段なのに、その光のせいか、美しく見えたのだ。
肝心な用事は10分ですむ事だったので、帰りにお堀端を散歩してみた。
というより、お堀端にすいよせられた。
あまりにも天気が良くて、堀に青空や芝生の美しい緑色が水面に映っていたりして。
そういうのを見たら、なんだかそっちへ行ってみたくなったのだ。
よく考えたらお堀端をまともに散歩したのは初めてかもしれない。
なんだか新鮮で、すべての景色がきらきらと輝いていた。
遠くに見える高層ビルと、皇居の和風の美しさとのコントラスト。
思わず写真を沢山撮ってしまった。
水の光を反射した二重橋や、かわいらしく植えられた松の庭、玉砂利を踏みしめる足音などに感動しながら、ああ、東京の景色ってビルばかりじゃなかった・・と、思わせた。
皇居を抜け、東京駅方面に向かう途中には並木道と大きな噴水。
東京は光にあふれていた。
感動して目に涙が浮かびそうだったが、ここで泣くとあほみたいだったので、こらえた・・。
その後、帰りの電車でもすべての景色が輝いていた。
あれはなんだったんだろう。
東京に生まれてよかった、と本当に思えた瞬間。でした。